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                          会員へのアピール

            全県の救援会員のみなさん
      
      
本日私たちは、日本国民救援会第32回岩手県本部大会を開催し、この一年間の総括と今後
      の運動方針を決定しました。
       また、本年7月31日から3日間、群馬県安中市で開かれた第55回全国大会の決定は次期大
      会に向けての指標となるものであり、岩手県本部の展望を具体化する上に於いて重要な役割
      を果たしています。いま、国民のたたかいは、戦後長くつづいた自民党中心の政治に別れを告げ
      新しい政治への探求をはじめています。
       私たちは、前大会以降の、国公法弾圧堀越事件での逆転無罪判決、足利事件の再審無罪確
      定、布川事件の再審裁判開始、名張毒ぶどう酒事件の差戻し決定や、枚方冤罪事件の逆転無
      罪確定など、いくつもの勝利判決を勝ちとってきました。いま、このような国民救援会が支援する
      事件や裁判での結果に、国民から熱い注目が寄せられており冤罪への理解と、言論弾圧への
      怒りが、国民の声となって確実に広がっています。
       こうした新しい情勢のもとで、これまで日本国民救援会が求めてきた、取調べのすべての過程
      を録音・録画する全面可視化の制度改革や、「疑わしきは被告人の利益に」などの刑事裁判の
      原則の確立、さらに国際人権規約の選択議定書の批准に力を入れるなど冤罪を生まないための
      運動をさらに発展させなければなりません。

              全県の救援会員のみなさん

       憲法改悪に反対する、全国で7500を超える「九条の会」は、地域・職場・学園で大きな闘いの
      うねりを燃やしています。こうした中で県内では、専大北上高校野球部コーチ不当解雇事件裁判
      では、裁判闘争が終結し実質的勝利和解が成立し、解決しました。
       名張ぶどう酒事件では、稲生昌三さんを呼んでの一関支部「新春講演会」。藤村三郎さんを呼ん
      での花巻支部「岩手のレッドパージ」についての学習講演会。映画「こつなぎ」上映会、のびのび
      選挙学習会、弾圧学習会など、国民救援会ならではのとりくみが旺盛になされ会員拡大や運動の
      発展につなげる努力も行われました。
        私たちは、こうしたとりくみの成果をさらに発展させ、レッドパージ被害者名誉回復の支援、宮城
       ・北陵クリニック事件(仙台筋弛緩剤冤罪事件)の再審にむけた運動や代読裁判支援のとりくみ、
      自衛隊による国民監視を許さない支援活動にひきつづき奮闘いたしましょう。
        言論弾圧二事件(堀越、世田谷事件)の最高裁での勝利と憲法改悪阻止のため、ビラ配布の
      自由の大切さを広げてくれた葛飾事件の教訓を今こそ活かし、さらに立ち上がろうではありません
      か。

              全県の救援会員のみなさん

       本日の大会で決定された方針を踏まえ、有権者比0・1%の会員数を展望した「新たな三ヵ年計
      画」と、支部活動の基本である「自立した支部活動の6つの重点」の実現をめざし、ともに奮闘しよう
      ではありませんか。 右決議します。

             
          2010年10月30日

                                    日本国民救援会第32回岩手県本部大会