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国立岩手病院・人工呼吸器停止事件、藤村タヅ子さんの支援
1、この「事故」は、1999年9月10日に発生し、無実の藤村タヅ子さんが2000年5月25日
 に書類送検されたものです。
2、地元一関の救援会や医療関係の労働組合が中心になって「藤村さんを支える会」をつくり
 不起訴を勝ち取るための活動を進めてきました。
  しかし、昨年11月27日、検察は不当にもざい在宅起訴をしてきました。
3、「支える会」は、不当起訴抗議集会、総会などを開き、会員の拡大と宣伝を進めてきました。
4、裁判は、盛岡地方裁判所一関支部で大体月一回のペースで公判が行われ、9月29日に
 第22回目の公判(最終弁論)が行われた。救援会は、公判にできるだけ多くの会員が傍聴
 するようにし、「支える会」では公判の度に必ずその日の公判の反省を合わせ「報告集会」を
 開催しています。
5、支部は、公判の傍聴動員、「支える会」の会員拡大、無罪判決を求める署名活動などを行っ
 てきました。
6、その結果支部の到達状況は、個人署名416筆(03.8.31現在)、「支える会」の会員38
 名となりました。
7、11月28日には判決が予定されており、支援活動のテンポを早め重大な局面を迎えています。

 11月28日、盛岡地方裁判所一関支部・梅本裁判長は、藤村さんに対し不当にも有罪判決(禁固8ヶ月・執行猶予2年)を言い渡しました。 裁判所には、朝早くから支援者が次々と集まり、傍聴抽選には145人が参加し22人が傍聴席に着きました。
 弁護団と藤村さんが到着すると、裁判所前の入り口に集まった100人以上の支援者が拍手と激励が飛び交い、報道関係者も10社が集まるなど緊迫した空気が流れまし
た。
 裁判官は判決理由の中で、検察側の主張や調書を「信用性がある」と全面的に認め、弁護団側の反論・反証と藤村さんの無罪の訴えは「信憑性がない」とことごとく否定し、極めて意図的・恣意的な姿勢に立った判決でした。
 藤村さんが間違ってスイッチを切った
という証拠は何一つ示せないまま、器械の
故障の可能性や鑑定の杜撰さは否定し、
死亡推定時刻の矛盾も「誤差の範囲内」
と無視し、外部から侵入可能性も根拠も
なく「ありえない」と否定するなど、重大な
無罪の証拠を意図的に無視した極めて不
当な有罪判決です。
 このような判決は、裁判所に対する国民
的な不信・疑惑をいっそう深めるものであ
り、断固抗議するものです。