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最高裁は現物を見て無実に…藤村さんのご家族を励ます会・一関

 「人工呼吸器の電源スイッチを切ったというなら最高裁は実物を検証したうえで無罪判決を」
と、控訴審でたたかう国立岩手病院の藤村タヅ子さんと家族を励ます集いが開かれました。
 2月10日、会場の一関市防災センターには同僚はもちろん仙台や盛岡から駆けつけた看護
 師や藤村さんの近所の方など約七十名が参加。主催は、藤村さんを支える会・両磐労連・国
 民救援会一関支部で、代表して佐藤謹一郎会長(国民救援会一関支部長)が「法におけるヒ
 ューマニズムが欠如していると国民救援会の山田会長が指摘した厳しい情勢を、藤村裁判で
真実を示し、必ず勝とう」と挨拶。続いて千田功平弁護士が五十ページに及ぶ最高裁への上
告趣意書について報告。この中で「はじめから警察が犯人を作り上げたえん罪事件。人工
呼吸器の操作スイッチの認識を問題にするなら、最高裁は実物を検証したうえで無罪判決
を」と強調しました。 続くフロアからの激励では、同僚の看護師たちが「私も11台の人工
 呼吸器を担当しています。主電源のスイッチを切るには、片手で機械を押さえながらでなけれ
ばとても切れません。裁判官は実物を見てください。すぐわかります。その前に30年のベテ
  ランの藤村さんは誠実で真面目な人、高裁判決に怒りを感じます。藤村さんを助けてください。
判断を誤れば全国の看護師はもう仕事が出来ません。」と心を込めて呼びかけました。また、
近所の主婦や仙台北陵クリニック事件の守大助さんのお母さん、全医労の淀副委員長、菅
野岩手労連議長と次々に激励と決意が述べられました。また自らも休暇権裁判で勝訴した
 佐藤三枝子さんも自慢の東北民謡で激励、最後に「うたごえサークル・めろでい」が登場、会
場全体も手拍子で応えました。最後に、たくさんの激励を受けて夫の藤村吉政さんが家族を
代表し感謝をこめて「妻の無実を証明するため最後までご支援下さい」と挨拶し、続いて藤村
 タヅ子さんが「新たなたたかいが始まっています。全国の看護師のためにも、今後もご一緒に
たたかいましょう。そして必ず勝たせてください。」と結び、会場は大きな激励の拍手が続きま
  した。会では2月22日、独自に代表団を上京させ、最高裁での宣伝・要請行動を決めています。


                                          一関市 原田 徹郎